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「ただいまぁ。遅くなっちゃってすいませぇん。」
「あっ!!花ちゃん、お帰り。」
「おう。花ちゃん、お帰り。」
「お帰り。」
「・・・。」
いったいいつから、花太郎はウチのコになったんだ?
「ただいま。」って、言ってるし。
柚子も花梨も親父まで、「お帰り。」って言ってるし。
でもまぁ、花太郎なら、ドコの家でもその家のコになっちまいそうだとは思う。
俺が考え込んでいると
「帰ったぜぇ。」
買い物袋を抱えて、声と一緒に恋次がリビングに入ってきた。
いや、なんでオマエがウチに帰ってくるンだ?
そう心の中で突っ込んでたら、恋次の後から修兵とルキアも入ってきた。
「ただいまもどりましたわぁ。」
ルキアは相変わらず、御嬢様的なキャラを作っている。
修兵はと言えば花梨に懐かれてる。
「修兄ぃ、対戦しよっ!!」
「おぅ。いいぜ。」
ここ、黒崎家だよな?
俺の家・・・だよな?
なんか、考えるが面倒になったから、昼寝でもするつもりで、部屋に戻ろうとしたら、俺の部屋には貼り紙がしてあった。
「女性死神協会現世出張所」
おいおい・・・、だからなんで俺の部屋でやるかな?
部屋の向こうからは、キャアキャアとはしゃいだ、女性陣の声が聞こえてくる。
しょうがないから、リビングに戻ると、恋次と花太郎がキッチンに立っていた。
「何作ってンだ?」
大量に卵を割っている恋次に声をかけると
「茶碗蒸し。」という答えが返ってきた。
「でも、お昼はミートスパゲッティですぅ。」と花太郎が答えた。
「茶碗蒸しは?」
「茶碗蒸しは夜に出す。」
ってコトは、夕飯も当然食べていくってコトかよ。
「凄い量だな?」
「上に乱菊さん達、来てるだろう。先輩が茶渡に声かけてたし、阿近さんと浦原さんも来るようなこと言ってたから、多分、夜は宴会になるだろうしよ。花太郎と手分けして、大皿料理も用意するさ。」
「宴会なのに、茶碗蒸しかよ?」
「茶碗蒸しは先輩が食いてぇって言ったから。」
二言目には、先輩、先輩って、そんなに先輩が好きなのか?
何やら複雑な気分になる。
そうこうしている間に、昼飯の準備が出来て、花太郎が作ったスパゲティ・コンソメスープ・サラダを、俺と親父はダイニングで食べる。
柚子と花梨と修兵はリビングでスパゲティを食べながら、TVを見ていた。
食べ終わると
「一兄ぃ。私達、塾だから。」
そう言って、柚子と花梨は出かけていった。
修兵は送っていくと言って、一緒に出て行った。
柚子と花梨は、俺の妹・・・のハズなんだが・・・。
丁度、入れ替わるタイミングで
「おなかすいちゃったぁ~。」
そう言いながら、乱菊さんが入ってきた。
「花太郎、お昼なぁに?」
「ミートスパゲティですぅ。」
「あら、美味しそう。アンタって、ホント料理上手よねぇ。良いお嫁さんになれるわよぉ。」
「ありがとうございまぁす。」
「・・・。」
嫁に行くのか?
ドコに嫁に行く気なんだよ・・・?
アテはあるのか?
色々と突っ込みどころが満載なのだが、心の中でだけにしておく。
「乱菊さんだけかよ?他の連中は?」
「七緒とネムはもう帰ったの。会報の事務作業が残ってるから。ルキアと夜一さんは、急用を思いだしたからって、浦原商店に行ったわ。」
「はぁ?夜一さんまで会議に出席してんのかよ?って言うか!!俺の部屋で会議しねぇでくれよ。」
「ケチケチしなさんな。・・・いただきまぁす!!あぁ~ん。美味しい!!」
聞いちゃいねぇし・・・。
自分の家なのに、最近益々、身の置き所がねぇ気がするのは、気のせいじゃないよな。