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人生のためになる言葉があったりなかったり。
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・OP

ホント
なけるぉ。

・鰤

おじいちゃんが恐い。
マジで恐いっ!

***

「まさに“小さな巨人”!!」

商店街の電気屋さんのショウウィンドウ越しに、アナウンサーが叫んでいた。
通りかかった小学生の俺は、何度もリプレイされる、画面の、その背中から、目が離せなかった。

その人の背中を追いかけて、烏野高校に入学したのに、実のところ顔も名前も知らない。
そして、その事をみんなが知っているのに、誰も何も教えてくれない。
知ろうと思えば、卒業生名簿とか、部員名簿とか、色々と、調べることは可能なンだろうけど、憧れの背中だけが瞳に焼き付いていて、その人となりとか、生い立ちとか、そういう知識は、寧ろ邪魔だと思って、何となく知るのを避けていた。

***

「“小さな巨人”が、全国出た時の番号。10だったぞ」
音駒との練習試合直前に、スタメンに選ばれて、そう告げられたとき
「コーチの粋な計らいですかっ!?」
「いや、たまたま」
それなら
「じゃあ、運命だっ!!」
気負った俺の気持ちに水を差す
「たまたまだろ」
素っ気ない声。
でも、全然へこまなかった。
寧ろ優越感すら感じた。
「妬むなよ、景山くん」
余裕の返事を返したら、
「なんで俺が妬むんだよ」
凄く怒られた。

「馬鹿じゃないの。っていうかスペック、ビットくらい?」
意地悪なチームメイトが、そう言った。
訳の分からない例えだけど、馬鹿にされてるのは分かる。
(そうなのかな?)
知ろうとしない事は、悪いことなのだろうか?
今ならネットを使えば、“小さな巨人”の実名も実績も、現況すらも簡単に知ることができるのかもしれないが、俺はそんなことを知りたいとは思ってない。
知りたいと思わないのかと問われれば、どうこたえていいのか戸惑うけれど。
憧れた背中。
高さが必要とされる、バレーボールという競技で、“小さな巨人”と呼ばれた人の、背中を追いかけて行きたい。
中学生の頃とは違う。
今の俺には、トスをあげてくれる奴がいて、意地悪な奴もいるけど、頼れる先輩とかコーチとか
(あと美人のマネジもいるのが嬉しい)
チームメイトがいる。

どんなトスも
どんなチームメイトでも
ネットの“こっちっ側”に居る全員、もれなく“味方”なんだ。

“小さな巨人”も見たハズの
独りでは決して見ることのできない

頂の景色

追いかけて行きたい。
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Photo by RainDrop
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