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いつだってそうなのだが、拾ってきた犬でも猫でも、最初は構うがすぐに飽きてしまうのは白の悪い癖だ。
拾われてきた身にとっては、九番隊隊舎の隅でのんびり餌を待っていられるのは、幸せなのかも知れないが。
今回は拳西が連れ帰ると決めた。
重大な現場を目撃している以上、魂魄を狙われる危険があると察したからで、決めた以上、拳西は事件が解決するまでは、手元におくつもりでいる。
日付が変わる頃、そっと襖が開閉され、もぞもぞと布団に入ってくる小さな体温。
拳西からみれば、霊圧も低い上に、そもそも殺気がないので、好きにさせていたら、毎晩のように寝床に潜り込んでくるようになった。
コレが本当に犬や猫なら、庭先に放り出すところだが、人間の子供となると、そうもいかない。
子供の体温は高い。
いつのまにかつられるように、身体が温かくなっていくのを感じる。
それは一時の、小さな安らぎになりつつあった。
九番隊の上級席官達は、拳西の氏をそのままに、「六車」と名乗っていて、九番隊では六車の班に入ることを目標にしている死神達も多い。
隊長の拳西からして、十一番隊の隊長と向こうをはるような荒っぽい気性で、六車達をはじめとして九番隊の隊士達は武を誇る気風があるが、動物や女子供には優しく、無体な真似はしない。
流魂街から連れ帰った子供は、たちまちの内に九番隊の飼い猫になった。
少々甘えん坊だが、愛想がいいし、隊士達の言うことを素直に聞いて、隊務の邪魔は決してしないので、可愛がられるのも当然といえるかもしれない。
特に六車達がこぞって可愛がっていて、手の空いている者が、読み書きを教えたり、竹刀を持たせたりしているので、霊圧が高まってきている。
この先の身の振り方をどうするか、拾ってきた以上、拳西は責任を持つつもりだ。
(もう少し育ったら、統学院に行かせるか・・・。)
己の胸に身体を預け、すやすやと寝息を立てている、小さな少年の行く末を思案しつつ、拳西もまた、眠りについた。
***
in the BATHROOM
キャッキャと声を上げて、九番隊奥向きに設えられた、広い内湯であひる隊長を無邪気に追いかけ回している子供を、湯船に浸かりながら、ぼんやりと眺める。
はしゃぎ回っている小さな身体を、六車の一人が捕まえて、髪や身体を洗った後、拳西の元へ促した。
チャプチャプと音をたてて、あひる隊長に波を送っている姿を前に、フト思いついた疑問を口にする。
「オマエ、なんで毎晩俺のところに来るんだ?」
「だって・・・、白は暴れるし、寝言が煩いんだもん。」
「・・・。」
「それに・・・。」
「あン?」
「・・・、チンチンいじられるの・・・、恥ずかしい。」
「・・・ましろおぉぉぉぉー!!」
***
この位なら許されるよね?
ショタじゃないよね??