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人生のためになる言葉があったりなかったり。
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地味に続いてます(笑)。
捏造にも程がある。

***

誰か、表紙をくれないかな?
そうしたら、コレの続きをオフで出すンだけど…。

***


案の定と言うべきか、普通にホイホイと、部屋へついてくる。
ソファに座って、途中で寄ったTUTAYAで借りたDVDを鑑賞。
敢えて間を詰めて、夏目は古市の肩を抱くように腕を回したが、全く持って、無防備なことで、夏目のそんな仕草にも、なんの怯えや戸惑いがない。
男同士だから、襲われるとか、そういうのが念頭にないのだろう。
鑑賞しているDVDの中で、キスをしている男女を食い入るように観ている、その横顔が
(う~ん、可愛いなぁ)
画面よりも古市の横顔を見つめていると、不意にコチラを向いた、その機を逃さず、顎を捉え、キスをする。
それは夏目にとって、あまりにも自然な流れだったが、古市は驚いたように目を見開いた。
そうして、それもまたごく自然な動作で、夏目の胸に手を置いて、押し返すように身体を離した。
「ダメだよ。夏目くん」
酷く冷静なその態度に、夏目は違和感を感じる。
(イヤなら、大騒ぎするか、暴れるか、すると思ったンだけどねぇ?)
「どうして」
古市の、その、少し色素の薄い、茶色かかった瞳を覗き込みながら、尋ねる。
この仕草で、落ちなかった女はいない。
けれども、古市には全く通用しなかった。
(流石は、アノ男鹿ちゃんとツルムだけのことはあるか)
そんな感想を抱いていると
「友達とはキスはしないよ?」
本当に当然の、当たり前の正論が、古市の口から出てきた。
その言葉に、夏目の背筋をゾクゾクとしたものが駆け上がる。
「友達じゃなきゃいいの?」
そう、聞き返すと、古市は前髪を掻き上げ、手元にあったコントローラーで、DVDを止めた。
「…夏目くん、強いよね?」
「…」
「俺、スカウター付いてるんだ」
こめかみの辺りを指さしながら、古市が笑う。
「強い男が好き?男鹿ちゃん?」
夏目が本気になっても、男鹿の強さはソレを上回っている。
というか、男鹿の力量は底がしれない、異質な強さなのだ。
考えたことも無かったが、古市が男鹿とツルンでいる理由がソレなら、夏目は手を出すべきではないだろう。
けれども
「男鹿とは、そんなんじゃないよ。友達とはキスはしないっていうだけ」
極淡々と、そう語られて、夏目自身が考えるよりも、心が上擦りをする。
フイに、テーブルに放り出してあった、携帯が振るえた。
そうして、ソレは、夏目自身にも何の考えもない、自然な動作だった。
バキッ
開いた携帯を真逆に折る。
「コレで、全部切ったから。俺のモノになってくれる?」
古市の顎を捉え、唇を寄せ、触れる寸前の距離で囁く。
ちょっと困ったような様子で、古市は睫を振るわせる。
「…友達とは、キスはしないンだよ?」
そう言って、古市は瞼を閉じ、唇を重ねた。

***
今度こそ切る。
こっから先は、マジでR18だお。
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