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人生のためになる言葉があったりなかったり。
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TUTAYAで借りたビデオを観ながら、ソフトタッチを繰り返す。
夏目に触れられることに、もう、古市は抵抗がないようで、寧ろ、触れて貰いたい様子で
「んッ…」
こめかみに唇を寄せて、柔らかく押しつけると、身体を預けてくる。
ソレは、キスというには曖昧で、けれども明確に、セクシャルな行為。
何度、こうしても、古市は慣れないようだ。
(ああ、可愛いなぁ)
そういう、その、慣れないところが、夏目にとっては可愛く思える。
あざとく、計算高い、女の子達とは、まったくちがう。

***

「ただいま~」

ビデオ鑑賞もソコソコに、何度もKISSを繰り返し、いよいよ押し倒そうとした、その時に、姉が帰宅した。
ダメ押しのように、古市にチュッとKISSをして、夏目はソファーから立ち上がり、姉を出迎える。
母子家庭で育った夏目は、女性に対しては、徹底的に甘い。

「お帰り、姉さん」

にこやかに出迎えると

「あら、シンちゃん。いたのね…って、オトモダチ?」

古市を見留て、姉が首を傾げる。
部屋に来るならソクハメだと、思いはするものの、実は、夏目は、他人を部屋に連れて来たことがない。
それは即ち、己のテリトリーの中に、他人を入れるのを、夏目が嫌うからで
(あぁ、バレたな…)
夏目のそういう傾向を知っている姉が、古市を見留めたということは
つまりは
そう言うことなのだ。

「美しいお姉さまぁぁぁぁぁー!!」

デレデレと、古市は夏目の姉に一生懸命、自己紹介をしているけれど
(クックッ…、キミ、オレと付き合ってるンじゃないの?)
夏目は心の中で笑う。
姉の方でも折り込み済みで
「シンちゃんをよろしくね?」
なんて言って、軽くあしらっている。

***

「でもさぁ、あんまり気分が良くないよ?」

思ったことは、正直、口にする。
古市は首を傾げているので、ちょっと強引に、手首を掴んで抱き込む。

「古市クンのカレシは、オレでしょ?」

確認するように、窘めるように、尋ねると、怯えた様子なのが
(やっぱり可愛い)

この小動物的なところが、イイのかな?
腕の中に抱き込んでしまうと、キンチョウに身を固くするが、逆らうコトはない。

「…お姉さん…、いるから」

姉がいるのを、気にしているらしいのも、ウブでイイ。

***

「シンちゃ~ん。アタシ、帰るからぁ~!!」

タイミング良く、姉の声が響く。

「??帰るって??」
「姉さんは、所属事務所が借りてるマンションの部屋に住んでるからね」
「ほえぇ~」
気の抜けた返事も笑える。
その合間に、制服を剥がし、シャツを脱がし、薄い皮膚に唇を寄せる。

「んんぅ…。アノ…」

オズオズと恥ずかしそうな態度に、首を傾げると

「痛く…、しないで。恐いから…」

なんて、可愛いセリフを、口にされて
(ソレは逆効果だよ?)
夏目の中で、ナニカが焼き切れた。


ジッパーをゆっくりと下げて、鼻先にペニスを与えると、抵抗することもなく、大きく口を開いて受け入れる。
初めてだと、怯えるクセに、積極的で、汚れたカリクビまで、丁寧に舐めてくれるのが
(う~ん、天然なのかな?)
エロ気に溢れてる。
夏目的には、古市は男鹿とヤリまくってるのだと思っていたのだが
(金髪巨乳のお嫁さんとお子さんと?)
常識では図りきれない、おかしな状況をかいま見つつ、古市をまんまと誘惑する。
「ンぅうぅ…」
ソファーで、鼻先にワザと意地悪な気分で、ペニスを押しつけると、恥ずかしそうに、でも、積極的に、大きく口を開けて受け入れてくるから、ユルユルと腰を動かして
「美味しい?」
なんて、聞いてみる。
タップリと、口の中に出してあげるよ。
「歯、気を付けてね?」
そう言うコトも、良く分かっているみたいで
「んっ…、んっ…」
オレのペニスを、美味しそうに頬張っている、その無垢なまでの欲望が、夏目を高める。
「可愛いよ、古市くん」
そう言って、口中に思いっきり射精する。
「ンぐぅ…、うぅぅ」
受け止めきれなくなりそうな所を、押さえつけて
「全部飲むんだよ」
当然のことのように、要求する。
古市は、その夏目の言葉に従って、大人しく全てを飲み干し、管に残った残滓すらも吸い上げ、丁寧に舐め取る。
(良いモノみつけた)
夏目にとって、古市は、新しいオモチャだ。
慣れない態度で、夏目に身体を開いてくる態度が、新鮮だ。
夏目にすり寄ってくる、あざとい、女の子達とは、まるで違うウヴな様子も愛くるしい。
「ココ、使ったことある?」
ヴァージンなのは折り込み済みで、敢えて尋ねると
フルフルと怯えた兎のように首を振る。
そうして、返事を聞かずに、アナルに舌を差し入れる。
「ひあっ?!」
キュッっと、アナルが締まるのを舌先で感じて、楽しむ。
(うん。全部引き受けるよ?可愛いその身体)
夏目は薄く笑う。
梅雨の入口。
雨宿りの口実で、夏目は古市に、カサを貸す口実で、カサの張った己の味を、覚えさせることにした。

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Photo by RainDrop
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