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人生のためになる言葉があったりなかったり。
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スペックはエロス。

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「ン~「Cafe でランチ」だったよな」
藤は頼子に見せられた雑誌の特集記事を思い返しているらしい。
(マックとかでいいのに)
アシタバはそう思いはしたが、口には出さなかった。
何やら、思うところがあるらしく、藤がデートに誘ってくれたのだから、ありがたく受け止めておくべきだろう。

少し長めにカットされている、薄茶色の髪。
アシタバより、頭一つ上になるような長身で、長い手足。
(アレって、未だやってるのかな?)
お行儀の悪い真似をすると発動するトラップを、毎日こなしているからなのか、鍛えられてもいる。
入店したCafeで、手足を持て余すかのように腰掛けている、藤の存在は光り輝いているかのようだ。
ソコだけ、太陽光が射しているかのように。
「何喰う?」
メニューを差し出されて、アシタバは首を傾げる。
「えっと…」
メニューを見ながら、藤を伺う。
(本当に、凄く、綺麗だなぁ…)
中学時代から見慣れていても、それでも、やはり、見惚れてしまいそうになるくらいの美形ぶりで、かつ、高校に入ってからは、男の色気とでもいうようなものが加わって、一緒にいるのが恥ずかしく感じられる程だ。

「ねぇねぇ。二人なの?一緒させてよ」
他にいくらでも席は空いているのに、同席の声をかけてきた女の子二人組は、自分に自信があるタイプの典型で、がっつり睫と髪とを盛っている。
(うわぁ…。恐い。)
これでもかというくらい、髪の毛を巻いていて、露出の多い服装に
(安田くんは喜ぶンだろうなぁ)
寧ろ、アシタバは恐怖を覚える。
勿論、女の子達の目当ては藤だから、アシタバは沈黙を守る。
女の子達に視線を送ることすらせず
「…うぜぇ」
藤の切って捨てるようなその一言で、場が凍る。
女の子達の顔色が、あり得ないほど紫色になっていくけれど、藤に文句を言うことができるわけもなく、ワナワナと震え始めたのを
「アノねっ?!ゴメン。ボク達大切な話をしなきゃなんだ。だから、ゴメンね?」
アシタバがそう言うと
「フンッ!!」
憤懣やるかたないといった体ではあったが、彼女達は去っていってくれた。

「何喰う?」
今までの出来事が、丸で無かったかのように、藤はマイペースだ。
「………オープンサンドのセット」
色々なコトを諦めて、アシタバがそう言うと
「じゃあ、俺もソレ」
丸投げ的なカンジで、注文を決めた。

***
boy's Life!!

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